【読書要約】知の最先端「選択と意思決定が人生を変える」

知の最先端 大野和基

選択と意思決定が人生を変える


概要


「知の最先端」は2013年10月16日に刊行された大野和基の著書。複雑化する現代を生き抜くためには、情報を選別し、整理し、そして新たに組み立てる能力が必要とされる。本書では現代知性の最高峰ともいえる7人が知を新たに組み立てるヒントを語る。ここでは、「選択と意思決定」に関する箇所をまとめた。

 

 

人間と選択の欲求


私たちが「選択」と呼んでいるものは、自分自身や自分の置かれた環境を、自らの力で変える能力である。そして人間はこの選択に対する生来の欲求を持っている。

日本の選択とアメリカの選択


日本式選択といえば、「正しい」選択をするために事前に十分な情報を持つというものだが、アメリカ式選択は「とにかく選択しなさい」。正しい選択は膨大な選択をした結果として現れるもの。

 

つまり失敗を気にしないということ。アメリカでは失敗しても寛容性が高いので次の機会がすぐに訪れるが、日本の場合は、失敗すると次の機会を与えてくれない文化。「失敗は恥」という言葉が象徴している。

 

このような悲観主義は、最適な選択を行う際の妨げとなる。失敗することに対して楽観主義の場合は「次試してみよう」とさまざまな可能性を遡上にのせることができるため、広い視野をもって選択することが可能。新しいやり方を模索するようになる。

選択肢を絞る


選択をするときに重要なのは、選択肢を多くしすぎないことが重要。昔は入手できる情報に限りがあったが、まず何が重要な情報で、何がどうでもよい情報なのかを見極めないいけない。また、選択を行うためには、どこかで情報収集をやめる必要があるが、それも自分で決定しないといけない。これが現代社会における求められる新しいスキル。

 

そのためには、これからやろうとしている選択が、やる価値のある選択であるかどうき見極めることが必要。すべての選択が、そのような価値のある選択だとは限らないため。

 

たとえばアップルは製造をアウトソーシングした、なぜなら製造はあまり重要でないと彼らには思えたからである。ある部分をアウトソーシングできるかどうか、またすべてのことをアウトソーシングしないという事が重要です。とくに、将来成功するために必要な能力は必ず自分側に残しておくといった判断が必要になる。

選択基準となる理論を持つ


状況に適した選択を行うには、自分なりの理論を持つ必要がある。意思決定をするためにはデータに基づかなければならないが、そのデータは過去のものでしかない。将来をみるとき、そこにデータは存在しないので、そこでは理論が必要になる。つまり、いま起きているのはこういうことだから、将来はこうなるだろうという視点。

 

とにかくまず「これがやる価値があるか選択なのか?」と自問をしてみること。ただの興味本位で別段価値があると思えないのなら捨てよう。

 

最初に、その選択が自分にとってどのようなものかを確認したうえで、たくさんある選択肢をカテゴライズする。そのあとに何が自分にとって重要かを自問する。自分にとって譲れないものが決まったら、さらに慎重に検討する準備する。選択肢が多いほど、何が重要がわかっていないと、良い選択にはならないだろう。