蔡英文

蔡英文 / Tsai Ing-wen

台湾初の女性総統


概要


生年月日 1956年8月3日
国籍 中華民国(台湾)
政党 民主進歩党
宗教 仏教
学歴

国立台湾大学

コーネル大学ロースクール

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス

蔡英文(1956年8月31日-)は中華民国(台湾)の政治家、現在の中華民国総統、民主進歩党主席。

 

民主進歩党出身の二人目の総統であり、台湾初の女性総統であり、初の客家と台湾原住民のクオーターの総統であり、初の独身総統であり、総統以前に一度も内閣総理大臣経験がなく、台北市長の経験がない総統である。

 

蔡の父方の祖父は台湾屏東県枋山郷楓港の客家。父方の祖母は台湾原住民パイワン族である。蔡の父親の蔡潔生リサイクル業者の社長で、母親は張金鳳。蔡は現在独身で子どもはいない。

 

伝統的な中華圏の名前のつけ方に従えば、本来、蔡英文は輩行字にしたがって「英」ではなく「瀛」をつけるのが普通だった。「英文」では中国語では「英語」の意味となってしまうが、父親が英語圏信奉者であり、英語圏の「英雄」「文学」「文化」を好んでいたため、「英」「文」と名前を付けたといわれる。親日ではあるが、どちらかというと欧米寄りの親日といってよい。

 

そのため蔡は英語が得意であり、中国語はどちらかといえば仕方なく話す第二言語のようなものとみられている。台湾退学卒業後には、1980年にアメリカのコーネル大学ロースクールで法学修士、1984年にイギリスのロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで法学博士を取得している。

 

同性愛及び同性婚に対して賛成の立場をとっており、2015年8月20日の台湾でのバレンタインデーにあたる七夕に、「祝全天下所有的情人,七夕情人節快樂!」(全国全ての恋人に、七夕恋人の日おめでとう!)の題名で3組の同性愛者を含むビデオクリップを公式サイトに掲載。同年10月31日に台北市内同性愛者など性的少数者(LGBT)のパレードが開かれ、Facebookで「愛の前では全ての人が平等」とコメントして同性婚への支持を表明した。

 

蔡は愛猫家として知られており、キジトラのメス猫シンシン(想想)と茶トラのオス猫アーサイ(阿才)という二匹の猫を飼っている。この猫は選挙ポスターで登場したこともある。シンシンは2012年に捨て猫を拾った政治家の蕭美琴から譲り受けた猫で、阿才は総統選挙中に友達からプレゼントされた野良猫である。大統領になる前、彼女は二匹の猫とささやかなアパートで暮らしていた。

 

蔡は1978年に国立台湾大学法学部を卒業後、大学で教授として務める。1993年から中国国民党政権下に参加。行政院経済部の国際経済組織首席法律顧問、経済部貿易調査委員会委員、行政院大陸委員会委員、行政院公平交易委員会委員、公正取引委員会委員、著作権委員会委員などを務めた。当時の李登輝総統が発表した中台関係の「一辺一国」主義主義の起草メンバーの1人として参加した。

 

2000年に民主進歩党の陳水扁が総統になると、中国との外交に関する業務全般を受け持つ行政院大陸委員会の主任委員に無党派として就く。2004年に蔡は民主進歩党に入党し、同党から立法委員選挙に出馬し当選。その後、彼女は当時の蘇貞昌行政院長のもとで副首相に任命され、2007年の内閣総辞職まで務めた。2008年に総統選挙で民主進歩党が大敗して下野したあとに、民主進歩党初の女性党首に就く。2012年の総統選挙に出馬して敗北したあと、彼女は党首を辞任。

 

2014年に再び党主席に就き、2016年総統選に出馬。中国国民党の朱立倫、親民党の宋楚瑜を破り、初当選を果たした。

キジトラのメス猫シンシン(想想)と茶トラのオス猫アーサイ(阿才)
キジトラのメス猫シンシン(想想)と茶トラのオス猫アーサイ(阿才)