ジャック・アタリ「危機とサバイバル」5

第五原則「独創性」


"弱点"と"欠乏"こそが、自らの"力"となる。危機をチャンスに変えるための「独創性」を持て。


長期的なショックやストレスにさらされると、個人はしばしば生気を失い途方に暮れ、もうダメかもしれないと感じるかもしれない。こういうときにこそ「独創性」が最も必要とされる。


危機・欠乏・弱点をたとえ苦痛や非礼という代償をともなっても、発明・決別・自己改革の動機とポジティブに考えることである。


抱いている心理的不満に意義を見出すこと。危機や失敗を、自分の生きがい合致するようにこれまでの人生やパートナーを変革するチャンスに変えてしまうこと。最高の自分を、今までとは異なる場所で見出すチャンスなのではないかと考えてみること。


たとえば、危機時においては、消費者の意識は高まり、消費者は最安値を掲げる販売店やメーカーを選び出し、交通費のかからない身近な商業地区に戻ってくる。新品が売れないかわりに、中古品販売が増加し、消費者が広告塔になり、YouTubeなどで勝手に商品宣伝をし始める。モノの所有よりもモノの使用を重視するようになる。


ネガティブな出来事をあえて、ほかの新しい機会に発想転換させる日常的な訓練が必要となる。