ジャック・アタリ「危機とサバイバル」2

第二原則「緊張感」


20年先のビジョンを描き、常に限りある時間に対して「緊張感」を持て。


第一原則により自己意識を持つようになったのであれば、次はわれわれに残された時間を、「緊張感」を持って生きるべきである。今の一瞬を常に最後だと思って取り組み、生き生きと振る舞い、前向きに生き、「超生命力」を常に考えるべきだ。要するに「メメント・モリ」だ。第一原則の「生きる欲望」と表裏一体と思えばよい。


しかし、その一方で、自己のイメージを作り出し20年計画を打ちたて、状況次第で20年計画に修正を加えながら、絶えずその計画の実現を目指すこと。長期的な視野を考えて有益だと判断したのであれば、目先の利益は無視して、即座に犠牲を払う判断力を養うことである。


今の一瞬を一生懸命生きることと同時に20年以上先の長期的な視野を見て足を進めるという矛盾性を絶えず持つべきである。


●重要なこと

・長期的な視野から有益だと判断したら、即座に犠牲を払えるだけの判断力を養う。

・唯一希少なものは時間であり、人生は一回限りであることを忘れてはならない

・常日頃から、今を人生最後の瞬間として生きる心構えを持つこと。