08.ユートピア「合理的理想郷」

ユートピア / Utopia

規則性・反復性・合理性の理想郷


概要


ユートピアの本質は規則性である。次に反復性である。繰り返しいろいろなことが行われていて、滞ったり停止したりすることがない。さらに合理性です。すべて理にかなっていてスムーズに動く。規則的で反復性があって合理的な社会がユートピアの本質である。

ユートピア空間


ユートピア国は周囲から隔絶している。離れたところに孤立した空間を維持している。しかも、防御がすこぶる固い。たいていの場合、城壁が築かれている。トマス・モアのユートピアの場合は二重の海である。


町の構造は、たいてい直交線が第一で、道はまっすぐ。それが直角に交差する碁盤の目のような、チェスボードのような形である。自然の曲線に満ち満ちと桃源郷とは違い図形でなりたっている幾何学的構造をもった都市。家々の空間も幾何学的で、どこへ行っても家そのものが平等化、画一化されていて、入ると裏庭があり、整然とした畑がある。

ユートピア時間


ユートピアには時間がない。つまり歴史がなくなる。なぜかというと理想の社会ができあがってしまえば、もうそのなかでは葛藤は起こらないと考えられているので、変更する必要がない。歴史につきものの変化・生成は止まってしまい非歴史的な空間になる。


そして、時間が止まっているということは、時間が幾何学的に構成されているということになる。ユートピアの住民は何時から何時まで何をするという生活をしている。歴史はないが時間割がある。時間割があると歴史はないともいえる。時間割というのは非歴史的なものです。

ユートピア社会


社会に関しては階級制をとることが多い。奴隷がいる。そして人間を機能・職能によって分類します。靴屋さんとかエンジニアとか職種によって人間が分類されるようになる。


そこで人間が、奴隷制になり機能によって分類されるようになると「個性」がなくなる。人間は記号みたいなもの。社会は平等なんですが、ここでの平等はそれぞれの人に個性がないことを意味します。機能に還元されていく。


ユートピア社会とよく似ているものは時計であるあの端正な文字盤をもった時計に似ている。ひとりひとりの人間は機能に還元されれ、いってみれば時計の部品になり、あの丸い規則的な文字盤を反復運動し続ける


共産主義社会とユートピア


共産主義社会がユートピア社会にそっくりですが、資本主義・ビジネス中心の社会になるとも行き着くとユートピア社会にそっくりになっくると思います。ビジネスの社会を徹底化するとどうなると思いますか?規則性、合理性、「自分は何ができるか?」というビジネススキルによって人間が判断されていきますね。